季節の動物管理
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季節の動物管理
イヌ 冬
11月まではフィラリア予防や、ノミ、ダニの予防を行いましょう。
フィラリア(犬糸状虫)の予防をはじめましょう。フィラリアは蚊が吸血する際に媒介する犬などの食肉動物に寄生する寄生虫で心臓に寄生することにより、心臓病になるばかりか、肝障害、腎障害も引き起こし胸やお腹に水が溜まりやがて死に至るおそろしい寄生虫です。月に一度薬を飲むだけで予防できます。
ノミ・マダニの動きも少なくなってきたかもしれませんが、油断大敵。寄生される前に予防してあげましょう。
昼夜の温度差が激しくなってきました。子犬や老齢犬は特に温度管理に気をつけましょう。
また、冷えてくることで風邪をひいたり、お腹を壊したりする子が増えてきます。元気がなかったり、下痢をしたりしていたら、早めに病院へ行きましょう。
ネコ 冬
この時期は飲水量の低下により、おしっこが濃縮して膀胱結石ができやすい時期になります。トイレに頻繁に行くようになった、もしくはおしっこが出ないといった症状が見られる時はすぐ病院で診てもらい、尿検査を受けましょう。
昼夜の温度差が激しくなってくるとヒトと同様風邪をひきやすくなります。体調が悪そうなら早めに受診しましょう。
ノミの感染も油断なりません。しっかり予防しましょう。
サカリの季節になると外へ出る猫はケンカ傷が絶えません。怪我をしていたら早めに受診しましょう。
ハムスター、チンチラ、スナネズミ 冬
一日の温度変化が大きくなってきているので、体調が悪くならないよう注意しましょう。
ハムスターやシマリス、プレーリードッグなど寒さに弱い動物は冬季に凍死や低温による仮死状態になってしまう動物が増えてくるので、電気アンカやホカロンのようなものを使用し低温には十分注意しましょう。
フェレット
昼夜の温度差が激しくなってくると体調を壊しやすくなります。観察を十分に行いましょう。
ヒトのインフルエンザに感染します。風邪をひいているヒトはフェレットとの接触を控え、インフルエンザをうつさないよう注意しましょう。
インコ・ブンチョウ 冬
昼夜の温度差が激しいため夜間から朝方には保温に要注意、カゴに、布をかけるだけでOKと思っていませんか?ヒヨコ電球を使って空気全体を温めて25℃くらいになるようにしましょう。
特に朝方は冷え込むのでさらにカゴに覆いをするなどして工夫することも大切。
鳥は、寒さに大変弱く、特に気温の急激な変動が続くと状態を崩しやすく、気嚢炎になってしまいます。
今、おうちにいる鳥は羽を膨らませていませんか?鳥は症状を隠す動物です。不安に思ったら様子を見ずにすぐ健康診断に連れて行きましょう。
このところ家で様子を見すぎて気嚢炎や素嚢炎でげっそり痩せた状態で来院される方が多すぎます。重症になってしまうと助かる病気でも体力不足のため回復できないことにもなってしまうので、様子を見ずに早めに来院するようお願いします。
シマリス・プレーリードッグなどリスの仲間 冬
気温が低下し、日が短くなってくると冬眠スイッチが入ってしまいます。飼育下での冬眠は体力の消耗や病気へつながります。25℃くらいの保温をして快適に過ごさせてあげましょう。
また、オスの個体は縄張り意識から排他的になる個体が多くなるので飼い主も咬まれたりしないよう注意してください。
ウサギ 冬
昼夜の温度差が激しくなると体調を崩しやすくなります。観察をしっかり行いましょう。
寒さには比較的強い動物ですが、隙間風対策などをしっかりしてあげてください。
毛替わりで抜け毛が増えてくると毛球症に移行することにもなりますので毛玉対策に注意。
カメ・トカゲなどの爬虫類 冬
変温動物である彼らは保温が不十分だと、すぐに体調を壊します。ヒーターや電球を使って適切な温度管理を。
冬場に備えて保温器具のチェックや栄養管理をしっかりしておきましょう。
保温性を高めるため、深めの容器に移し、種類に応じた適切な温度管理に努めましょう。リクガメでは温浴の回数をふやしてあげるのも一手です。ただ湯冷めは逆効果ですからしっかりふき取ってあげましょう。
無加温飼育していたヌマガメ系統は温帯性のものは冬眠、熱帯性のものは凍死してしまうのでしっかり保温管理をしてあげてください。
冬季はただですら乾燥しており、保温により野生での現地よりも乾燥し過ぎてしまうので湿度管理に留意し、脱水にならないよう霧吹きや加湿器の設置など適切な対応をしてあげましょう。
金魚 冬
1日の温度差が激しく、白点病などの病気に罹りやすくなってきているのでヒーターを使用し温度変化が少なくなるようにしておきましょう。もしおかしいなと思ったら早めに魚病薬を使用し早期発見・早期治療に心がけましょう。
保温をしない飼育では低水温で金魚も冬眠していることがあります。給餌は控えめにしましょう。